周期表の族の多さに迷う読者と、族ごとにテーマがあるから作りたい動きから探せばいいと伝える解説者の掛け合い
モーション周期表には多くの族がありますが、族ごとに「動きのテーマ」があります。作りたい動きから探すと、どの族を見ればよいか見当をつけやすくなります。

 

モーション周期表の族の定義・表の見方・使い方を1枚にまとめた結論サマリ

 

この記事でできること

モーション周期表の「族」という分け方がわかる

1〜18族それぞれの「動きのテーマ」をまとめて見渡せる

作りたい動きから、どの族を見ればよいかの見当がつく

モーション周期表の「族」とは?

モーション周期表の見方(縦=動きの性質が近い仲間=族/表の中の位置=基本度・使用頻度の目安)を矢印で示した図解縦の並びが「族」、表の中の位置が「基本度・使用頻度の目安」です。

まずは族ごとの動きのテーマをつかみましょう。

モーション周期表の「族」の考え方

モーション周期表では、本物の元素周期表になぞらえて、動きや効果を「族」のように分類している

縦の並び(族)=動きの性質が近い表現や効果の仲間

表の中の位置=基本度・使用頻度の目安(設計上の考え方)

モーション周期表は、After Effectsで使える代表的な動きや効果を、元素周期表のように整理した学習用の一覧です。

この周期表では、動きや効果が1〜18族に分けて整理されています。

族は、「動きの性質が近い表現や効果を集めたグループ」です。

たとえば「揺らぎを足す族」「回転の族」のように、族ごとに担当する「動きのテーマ」があります。

このテーマをつかむと、多くの動きや効果も「どの仲間か」で見渡しやすくなります。

※モーション周期表は、After Effectsの公式分類ではなく、動きや効果を学びやすく整理した学習用の一覧です。項目名には、After Effectsの正式なエフェクト名だけでなく、動きの考え方や表現名に近いものも含まれます。

※本記事は全体像をつかむための地図(ハブ記事)です。各族・各表現の詳しい作り方は、それぞれの個別記事で解説します。

1〜18族の特徴を総覧

ここからは、18の族それぞれの「動きのテーマ」を、代表的なエフェクトと一緒に一覧します。

テーマはあくまで大まかな分類です。

細かい使い方は各族の個別記事に譲り、まずは全体の地図として眺めてください。

1〜6族は「基礎づくり・形・時間・波・生成・遷移」の系統

モーション周期表1〜6族の動きのテーマを一覧にまとめた図解1〜6族には、動きの土台づくりや形状の調整、時間制御など、モーションの基礎となる表現が集まっています。

 

1族(Loop / Offset / Orbit / Polar Coordinates / Tiler / Vegas):反復・配列・パスのパターンを作る基礎の族

2族(Line Weight / Repeat Transform / Reshape / Shadow / Shape Transform):シェイプや線の形・見た目を整える族

3族(Easing / Rhythm / Step Time / Time Displace):動きの加減速・リズム・タイミングを整える族

4族(Audio Wave / Tip Shape / Wave):波・振動・音に反応する、周期的な動きの族

5族(Grid / Link / Particle):複数の要素を並べる・つなぐ・散らす生成の族

6族(Card Dance / Mask Wipe / Shatter):分割・破壊・遷移で見せ場を作る族

7〜12族:「輪郭や線の遷移・数式・変形・分散・光」の系統

モーション周期表7〜12族の動きのテーマを一覧にまとめた図解7〜12族には、輪郭や線を使った遷移、数式による動き、変形や分散、光の表現が集まっています

 

7族(Find Edge / Slide / Spin Fade):輪郭の抽出やスライド、回転フェードによる遷移の族

8族(Blind / Line Sweep / Scribble):線やラインで描いたり、めくったりするトランジションの族

9族(Random / Sin / Text):数式・ランダム・テキストで動きを作る族

10族(Bend / Twirl / Wave Warp):曲げ・ねじり・波形でゆがめる変形の族

11族(Median / Mosaic / Scatter):粒状・ブロック状に再構成したり、分散させたりする族

12族(Cross Blur / Flare / Opacity):光・透明感・ブラーで質感を出す族

13〜18族:「ぼかし・発光・位置・回転・スケール・ゆらぎ」の系統

モーション周期表13〜18族の動きのテーマを一覧にまとめた図解(14/15/16が位置・回転・スケールの三対)13〜18族には、ぼかしや発光、位置・回転・スケールの操作、トリミングやゆらぎの表現が集まっています

 

13族(Blur / Depth of Field / Glow / Motion Blur / Zoom Blur):ぼかしと発光で、柔らかさや視線誘導を演出する族

14族(Delay / Move / Repeat Move / Symmetric Move / Wiggle Move):位置・移動のパターンを操る族

15族(Repeat Rotate / Rotate / Solid Rotate / Symmetric Rotate / Wiggle Rotate):回転のパターンを操る族

16族(Dot / Repeat Scale / Scale / Symmetric Scale / Wiggle Scale):スケール(大きさ)のパターンを操る族

17族(Flowing Line / Repeat Trim / Trim Circle / Trim Line / Trim Pie):シェイプを削る・出すトリミングの族

18族(Noise / Rough Edge / Thunder / Turbulent Displace / Wiggle Path):ベースの動きにゆらぎや質感を加える族

族の使い方|作りたい動きから探す

サナ
サナ
動きの特徴で分けられているのはわかったけど、どのようにこの表を活用すればいいのかしら?
シン
シン
族ごとの系統を理解しておくと、作りたい動きを探しやすくなります。
似た動きをまとめて学べるので、覚える順番も考えやすくなりますよ。
  • なめらかに動かしたい → 3族(Easing)
  • 回したい・大きさを変えたい → 15族(Rotate)・16族(Scale)
  • 繰り返し・並べたい → 1族(Loop / Tiler)・14族(Repeat Move)
  • 自然なゆらぎや質感を足したい → 18族(Noise / Turbulent Displace)
  • 光らせたい・ぼかしたい → 13族(Glow / Blur)

※族名・項目名はモーション周期表の通称(英語)で表記しています。After Effects内のメニュー名やパラメーター名は、日本語UI・英語UI・バージョンによって表示が異なる場合があります。操作時は、実際の画面表示もあわせて確認してください。

まとめ|押さえる3つのポイント

モーション周期表の族を押さえる3つのポイント
  1.  モーション周期表では、動きや効果を「族」のように分類。族は「動きの性質が近い表現や効果の仲間」で、全18族ある
  2.  見方は「縦の並び=性質が近い仲間/表の中の位置=基本度・使用頻度の目安」。まずは族ごとの“動きのテーマ”をつかむ
  3.  使い方は「作りたい動きから族を探す」。回転は15族、ゆらぎは18族というように当たりをつけられる

次の一歩|気になる族の記事をのぞいてみよう

作りたい動きから族をたどれそうと前向きになる読者と、気になる族の個別記事へ誘う解説者の掛け合い全体像がつかめたら、気になった族の個別記事から深掘りしてみてください。