After Effectsで文字や図形を出すとき、「ただ表示されるだけ」だと少し物足りないと感じることがあります。

そのようなときに役立つのが、今回紹介するスケール(Scale)です。

After Effectsでスケール(Scale)の使い方を覚えると、文字や図形の見せ方が大きく変わります。

本記事では、「モーション周期表」の分類を参考に、初心者向けにスケールの基本的な役割使う場面他の機能との違いをわかりやすく解説します。

この記事でできること
  • スケール(Scale)とは何かがわかる
  • After Effectsでスケールを使う場面がわかる
  • アンカーポイントと縦横比で崩れる原因がわかる

After Effectsのスケール(Scale)とは?できることと基本の使い方

サナ
サナ
スケールって「大きさ」を表す言葉ですよね
シン
シン
レイヤーの大きさを変えるための基本機能の一つです。
その場で拡大・縮小するときに使います
  • スケール(Scale)は、物の大きさを調整するために搭載された基本機能
    (※実際に拡大縮小しているのはレイヤーの大きさ)
  • 強調部分や縮小する演出、画面全体のレイアウトの調整時など、「見せ方の調整」に使うことが多い

スケール(Scale)は百分率(%)で管理されており、「100」を基準に大きさを調整します。

例)「50%」なら元素材の半分の大きさ、「200%」なら約2倍の大きさに表示されます。

After Effectsでのスケールは「映像の見せ方」に直結する

サナ
サナ
実際には、どんな場面で使いやすいですか?
シン
シン
同じ図形や文字でも、大きさが変わるだけで見た目の印象や存在感に変化が生まれます。
スケールを調整するときは、「大きさの変化で、どのように見え方が変わるか」を考えながら調整してみましょう

スケールを使いやすい3つの場面

  1. 文字・図形などを「強調したい」とき
  2. 近づく・離れるような「奥行きを表現したい」とき
  3. 登場・退場のような「アニメーション演出を加えたい」とき

スケールは他の機能と組み合わせると使いやすい

サナ
サナ
大きさを変えただけだと、なんだか物足りないですね
シン
シン
After Effectsに搭載されているさまざまな機能と組み合わせることで、演出に奥行きを出せます

スケール(Scale)×不透明度(Opacity)

スケールは見た目の大きさが変わるため、勢いや存在感を出しやすい機能です。

ここに不透明度を使って「見え方の濃さ」を調整することで、より多彩で自然な見せ方ができます。

  • 不透明度(Opacity):見え方の強さ(透明度)を調整する機能
    ※「前に出すぎている演出」をより自然な見せ方にしたい場面で効果を発揮します。

「大きくなりながら自然に現れる」ような演出や、逆に「小さくなりながら自然に消える」ような演出も可能になります。

スケール(Scale)×回転(Rotate)

スケールに回転を組み合わせると、動きに方向性が生まれ、単なる拡大・縮小よりも表情をつけやすくなります。

  • 回転(Rotate):アンカーポイントを中心に、素材を回転させる機能
    ※「登場や強調の動き」にリズムを生み出したい場面で効果を発揮します。

スケール(Scale)×位置(Position)

位置(Position)は場所を変える機能です。

この2つを組み合わせると、「大きくなりながら近づいてくる動き」のような見せ方ができます。

  • 位置(Position):表示場所を変える機能。
    ※画面内での登場や退場、視線の誘導をしたい場面で効果を発揮します。

 

スケールは、いつも縦横同じ比率で変化するとは限らない

サナ
サナ
なんだか縦横対称的に拡大しているように見えないんですよね。何が原因なんでしょうか?
シン
シン
主な理由は次の2つです。
スケールに限らず、対称的な見た目や動きが崩れる原因になるところなので、要チェックです

縦横対称に拡大しない理由①:アンカーポイントのズレ

アンカーポイントを中央に置いた方が、とくに回転のような規則性のある動きは自然に見えやすくなります。

図形の作成時や操作中にアンカーポイントが意図せずズレることがあり、対称的に見せたいときほど、確認しておきたい場所です。

  • アンカーポイントは、動きの起点になる場所
  • アンカーポイントがレイヤーの中央にある場合と端にある場合では、拡大・縮小の見え方が変わる
  • アンカーポイントを中央配置したいときは、ショートカットキーの使用がおすすめ
    →レイヤーを選択して、Ctrl+Alt+Home

動作の「起点」になる場所なので、必ず中心に持ってくる必要はないが、慣れないうちは「中央配置」を心がける

縦横対称に拡大しない理由②:縦横の比率

スケールの「リンクマーク」が有効になっていると、片方の数値を変えたときに、もう片方も同じ比率で調整されます。

「誤ってリンクを解除した」などの理由でリンクが外れると、縦横を同じ比率で変えられなくなる場合があります。

  • スケールは通常、横と縦が同じ割合で変わるように設計されている
  • リンクを外すと、横だけ・縦だけを別々に調整できる
  • 元の比率のまま拡大・縮小したい場合は、いったん「100%,100%」に戻してから操作すると安心
    ※一度縦横の比率が崩れると、あとからリンクを戻しても、その時点の比率が維持されたまま変化するため

まとめ:スケール(Scale)を理解するポイント

  • スケール(Scale)は、物の大きさを調整する場所で、「勢いや存在感を出したいとき」に使うことが多い機能
  • 不透明度、回転、位置のように特徴がでる機能と掛け合わせることで、表現の幅を広げられる
  • アンカーポイントが中央にあると、見え方が自然になりやすい

スケールを実際に使ってみよう

サナ
サナ
After Effectsでスケールを使うことについて、理解が深まりまった気がします
シン
シン
次の記事では、After EffectsのScaleを使って、小さい四角が大きくなる登場アニメーションの作り方を実践形式で解説します。
次のページでまたお会いしましょう