After Effectsの文字設定がどこにあるか迷う読者に、サナとシンが「打つ・飾る・動かす」の3層で考えると整理できると伝える導入図

After Effectsのテキストを打つ・飾る・動かすの3層で示す俯瞰図。打つは入力、飾るは見た目、動かすはテキストアニメーターの入口
テキストを「打つ・飾る・動かす」の3つに分けると、文字入力からアニメーションまでの流れが整理しやすくなります。

 

この記事でできること

After Effectsのテキストを「打つ・飾る・動かす」の3層で整理できる

文字を入力し、最初に触る5項目で見た目を整えられる

テキストアニメーターの「文字のオフセット」で、デコーダー風の出現アニメーションを作れる

まず全体像|テキストは「打つ・飾る・動かす」の3層

After Effectsのテキストで押さえる3つの層
  • 打つ:横書き文字ツールでコンポジションパネルをクリックし、文字を入力する
  • 飾る:フォント・サイズ・トラッキング・行送り・段落の整列で、文字の見た目を整える
  • 動かす:テキストアニメーターで、文字ごと・範囲ごとの動きを作る

After Effectsのテキストまわりには多くの機能がありますが、最初からすべてを覚える必要はありません。

まずは「打つ」「飾る」「動かす」の3つに分けて考えるだけで、どの設定が何のためにあるのか見えやすくなります。

飾るときに最初に触る5項目(見た目4+中身1)

サナ
サナ
設定する場所がたくさんあって、どこを触れば見た目が変わるのかわからなくなります……。
シン
シン
最初から全部を触らなくて大丈夫ですよ。まずは見た目を整える4項目と、文字の内容を扱うソーステキストを押さえましょう。

この5つがわかると、文字まわりの基本はかなり整理できます。

見た目を整える4項目(文字パネル・段落パネルで調整):

  • フォントファミリー/フォントサイズ … 書体の種類と文字の大きさ
  • トラッキング(字間) … 選択した範囲の文字間隔をまとめて調整する項目
  • 行送り(行間) … 行と行の間隔
  • 段落の整列(揃え) … 左揃え・中央揃え・右揃えなどを設定する項目

文字内容そのものを扱う1項目:

  • ソーステキスト … 入力した文字そのもの。あとから打ち直したり、差し替えたりする対象

After Effectsで文字を整えるとき最初に触る5項目を縦に整理した図。見た目を整える4項目とソーステキスト1項目に分けて表示

見た目の4項目は文字の飾り方、ソーステキストは文字の中身です。役割を分けて覚えておくと、設定で迷いにくくなります。

実際に文字を打って、整えて、動かしてみる

ここからは手を動かしていきます。

新規コンポジション(「コンポジション/新規コンポジション」)を1つ用意し、背景は無しのままで進めます。

サイズや尺は、まず初期値のままで試してOKです。

実践①|文字を打つ

サナ
サナ
そもそも、After Effectsだとどこから文字を入力するのかしら?
シン
シン
横書き文字ツールを選んで、コンポジションパネルをクリックすれば入力できます。

クリックした場所から文字が入り、テキストレイヤーが1つ作られます。

横書き文字ツールでコンポジションパネルをクリックし、文字を入力してテキストレイヤーを作る操作画面横書き文字ツールを選び、コンポジションパネルをクリックして文字を入力します。この時点では、文字が画面に出せれば大丈夫です。見た目は次のステップで整えます。

 

実践②|整える(5項目を調整する)

文字パネルと段落パネルで、フォント・サイズ・トラッキング・行送り・段落の整列の5項目を調整する操作画面

文字を入力できたら、次は見た目を整えていきます。

フォントやサイズなどの設定は、主に文字パネル段落パネルで行います。表示されていない場合は、「ウィンドウ」メニューから表示できます。

数値は、最初から正解を探そうとしなくて大丈夫なので、まずは初期値から少しずつ変えて、プレビューで見ながら調整していきましょう。

※項目名や表示位置は、After EffectsのバージョンやUI設定によって異なる場合があります。画面と見比べながら進めてください。

  • フォント/サイズ:書体と大きさを選ぶ
  • トラッキング:字間を広げる・詰める
  • 行送り:複数行の行間を調整する
  • 段落の整列:左/中央/右などの揃え方を選ぶ
  • ソーステキスト:文字内容を編集する

実践③|動かす:文字のオフセットでデコーダー風に出現させる

サナ
サナ
文字がランダムな記号からカチャカチャと正しい文字に変わって出てくる演出みたことあるのですが、私にもできるでしょうか?
シン
シン
テキストアニメーターの「文字のオフセット」を使えば再現できますよ。

文字コードをずらして、時間とともに本来の文字に戻ってくる仕組みです。

テキストアニメーターの「文字のオフセット」を追加し、範囲セレクターとキーフレームでデコーダーフェードインを作る操作画面テキストアニメーターの「文字のオフセット」で、デコーダー風の出現を作る

ここからは、After Effectsらしい文字を動かす設定に入ります。

テキストには専用のテキストアニメーターがあり、1文字ずつ変化させたり、順番に出現させたりできます。今回は、文字がスクランブルされた状態から正しい文字へ戻っていく、デコーダー風の出現を作ってみます。

  1. タイムラインでテキストレイヤーを展開する
  2. アニメーター」から「文字のオフセット」を追加する
  3. アニメーター内に範囲セレクター 1が表示されることを確認する
  4. 文字のオフセット」の値を上げ、文字が別の文字や記号に置き換わる状態を作る
  5. 「出現の瞬間はスクランブル → 時間とともに本来の文字へ戻る」ように、文字のオフセットまたは範囲セレクターの開始にキーフレームを打つ
  6. プレビューで、文字が順に正しい文字へ変化するか確認する

※テキストアニメーターは、範囲セレクターの「開始・終了・オフセット」などの組み合わせで効き方が変わります。同じ操作でも、数値や環境によって見え方が変わるため、狙いの動きになっているかはプレビューで確認してください。

次に広げるなら:このデコーダー風の出現にSlide(スライドイン)を組み合わせると、文字が現れるだけでなく、位置の動きも加えられます。出現と移動を合わせると、より映像らしい見せ方になります。

よくある失敗とコツ

  • アニメーターを「エフェクト」と取り違える:テキストの動きは、エフェクトではなくテキストレイヤー内の「アニメーター」から追加しましょう。
  • 全文字が一括で変わってしまう:1文字ずつ順に変化させたいときは、範囲セレクターやオフセットをキーフレームで変化させます。
  • 数値だけで調整してしまう:テキストアニメーターは設定の組み合わせで見え方が変わります。こまめにプレビューして確認しましょう。

 

まとめ|押さえる3つのポイント

After Effectsのテキストを押さえる3つのポイント

① After Effectsのテキストは「打つ・飾る・動かす」の3層で考えると整理しやすい

② 整えるときは「フォント/サイズ・トラッキング・行送り・段落の整列+ソーステキスト」の5項目から触れば十分

③ 動かすときはテキストアニメーターの「文字のオフセット」を使うと、デコーダー風に文字を出現させられる

次の一歩|短い言葉で1つ作ってみよう

サナ
サナ
「打つ・飾る・動かす」で分けて考えると、ぐっと整理できました。短い単語でデコーダーフェードインを1つ作ってみます!
シン
シン
いいですね。まずは短い文字数で試すと、動きの変化が見やすいですよ。

慣れてきたらSlideと組み合わせて、出現に動きを足してみましょう。

記事末尾、サナが短い単語でデコーダーフェードインを試すと意欲を見せ、シンが励ます掛け合い図
サナ「短い単語でデコーダーフェードインを1つ作ってみます!」シン「まずは短い文字数で。慣れたらSlideと組み合わせよう」