自己研鑽・啓発

マルチタスクで脳が疲労してダメージが マルチタスクの2つの罠

マルチタスクは脳疲労でダメージを与える
  • 時間を作るために効率的に行うためにマルチタスクを活用したい
  • マルチタスクの話をよく聞くけどやったほうがいいのかな
  • マルチタスクを実践しているけど、思うように結果が身につかない

 

近年メディア等でよく聞くマルチタスク。

一見いろいろなことを同時に行うマルチタスクは効率面でメリットがありそうですが、効率がむしろ落ちてしまう可能性が高いのが実情です。

この記事では、「マルチタスクでの行動が愚になる可能性」について言及しています。

この記事を読むことで以下のことが理解できます。

 

  • マルチタスクを行う事によるリスクが理解できます
  • マルチタスクでは効率が良くならない理由が理解できます
  • 人間が活用できるマルチタスクの方法を知ることが出来ます

 

この記事は、マルチタスクで一度痛い目にあったブログ管理者さんとーが担当します。

 

マルチタスクが言われるようになった背景

マルチタスク=複数のことを同時に行うこと

 

もし複数の作業を同時に効率よく行うことが出来るのであれば、やってみたいと思うものです。

仕事の効率化を目的とした啓発本等も多数出回っているほど、以前から効率的に作業をこなすということに多くの関心が寄せられいました。

マルチタスクについてはつい最近言われてきた話というわけではありません。

この数十年でパソコンやスマホ・タブレットといったような装置(デバイス)が登場し、マルチタスクを行いやすい環境が整ったことで、広く浸透することとなります。

 

マルチタスクは脳へダメージを与えて効率的にも悪い行動

 

結論から言うと、マルチタスクは人間の脳に悪影響を与えるだけでなく、本来の「時間効率化の役割」を得ることができません。

理由は以下の通りです。

マルチタスクが良くない理由
  • 脳内でストレスホルモンが増える事で、脳機能低下と脳細胞の破壊が起きる為
  • 人間の脳は複数の活動を同時に行動できるようにできていない為

 

マルチタスクが人間の脳に悪い原因

 

マルチタスクを行うことにより、脳にストレスがかかって脳にダメージを与える物質が発生します。(ストレスホルモンであるコルチゾールが原因)

短期間であれば問題ないものの、長い間ストレスが続くと脳機能低下と脳細胞の破壊につながります。

その結果以下のリスクが伴うとされています。

  • 鬱病(うつ病)
  • 認知症に類似した症状

 

頑張りすぎ・無理しすぎが駄目な理由もここにある

 

行動の頑張りすぎは良くないとよく聞きます。

行動を頑張る人は、何かと複数の事を一気にやろうとする傾向があります。

その結果、挫折したり反動で鬱状態になったりすることが多いのですが、マルチタスクが脳へダメージを与えるという事を考えると納得です。

 

マルチタスクは人間の限られた人生も台無しにする可能性もある

 

A・B・Cの3つの行動を同時に行おうとしても、厳密には脳は同時に進めることができません。

参照:人間は本質的に“マルチタスク”は出来ない(PRESIDENT 2019年2月18日号)

マルチタスクを行うことは即ち、故意的に意識を分散させて作業を行っているだけに等しい行為です。

意識が散見してしまうため、前述した脳への疲労によるミスを誘発だけでなく、効率も確実に落ちます。

 

集中できていない人を思い浮かべると一番分かりやすい

 

宿題が残っているけど見たいテレビもあった場合、見ながら勉強済ませることってありますよね。

実際にやってみると、同時に行えて一石二鳥のように見えますが、「気づいたら寝る時間で宿題は全く進んでいない」なんてことは少なくないのではないでしょうか。

もしかすると、テレビの内容すら頭に残っていないという方もいるかもしれません。

この場合、『テレビを見る』と『宿題をする』の2つの行為マルチタスクです。

日常生活を意識していないと無意識にマルチタスクの状態をつくりだしてしまいます。

 

【集中できない人は整理ができない】

 

あなたの周りの人で、このような人いませんでしょうか?

  • とにかく簡単なミスが多い
  • 集中力が保てない

 

集中力に欠ける人をたまに見かけます。(というより私にも当てはまることですが……)

そのような人に共通しているのは、整理が苦手という点です。

 

周りに物が散らばっている状態は、視界に入るだけで集中力が分散しやすい環境の為、整理整頓はするに越したことはありません。

 

人は複数の仕事を同時に行えるほど器用ではない

 

『マルチタスクを行って効率良くなったと感じているのだけど……』

 

こう思う方もいると思います。

私も最初はそう思っていたので気持ちはよくわかります。

しかし、実際の作業量を計測すると、効率よくこなしている感覚を抱いていただけということに気付き、行動や創造の質は確実に落ちていることが理解できました。

  • 作業スピードが上がった反面、ミスがか格段に増えた
  • 普段1時間で終わる作業が2時間かかっていた
  • 一生懸命勉強したはずなのに、次の日にはほとんど忘れていた

ほんの一例ではありますが、少なくともこのような現象を私の中で確認できました。

 

人の脳は、低スペックのパソコンと同じ

 

昔のスマホやパソコンではいろいろなページを開いているとフリーズすることが多くありました。

今でも低スペックのスマホやパソコンは同じような現象が起きる事があります。

これらのパソコンやスマホと同じで、人間も多くの行動を一気に行ってしまうと頭がパニック状態になってしまい思ったほど作業が捗らないというのが現実です。

もしこの記事を見ている方でマルチタスクに頼っている方は、時間がかかっていないか、あるいはミスが多くないか確かめてみるといいかもしれません。

残念ながら、誰もが聖徳太子のようにたくさんの情報を一気に処理することはできません。

仮に、処理しきれずに自分の脳が限界を迎えたとすれば……まさに「燃え尽き症候群」の状態です。

最後までやり遂げないことは、すなわちやっていないのと同じ結果が得られるだけで、限られた人生を無駄にしているといっても過言ではありません。

 

ガラスフィルムは弱い力では割れない

 

スマホの画面が割れるのが嫌で、ガラスフィルムを買う人も最近多くなりました。

ガラス自体脆いものではあるものの、多少の衝撃ぐらいでは割れることはありません。

(特に最近のスマホは耐久性の高いガラスや割れづらい仕組みが組み込まれたものになっている者が多い為、昔よりは割れづらくなっています。)

割れる場合はおおよそ以下のパターンです。

  • 地面に落として割れる
  • 物の角に当たって割れる

 

強い衝撃(=力)が一点に集中したときに初めて割れるという結果になります。

ガラスフィルムが割れる原因は、マルチタスクが有効でないという話のヒントとなります。

どんなに強い衝撃だったとしても、平行に落ちれば力が分散して割れないこともあります。

これを行動に当てはめると、「有効な行動をいくつも並行して行ったとしても、それぞれの行動が中途半端がために結果がでない」ということになります。

効率より結果が欲しいのであれば、一点集中で行動することをお勧めします。

 

人間に適したマルチタスクの活用方法

 

ここまでみて下さった方であれば、「マルチタスクは辞めた方がいいのでしょ」と思っているかもしれません。

今までお話したダメなマルチタスクは、「脳をつかう行動を複数同時に行うこと」です。

もし同時に行う行動が脳ではなく「体を使う行動」であればマルチタスク化しても問題ありません。

 

マルチタスクの組み合わせで効果が期待できる行動は運動

 

悪いと言われているマルチタスク行動に共通しているのが「脳みそ」で複数の処理をする行動という点

 

つまり、脳を使う複数の行動を処理することが苦手というわけであり、脳を使わない行動であれば組み合わせるのは大いに有りと言えます。

 

運動と脳の行動は対立しない

 

適度な運動は脳を活性化させると言われています。

 

最近はテレワークが主流となりつつありますが、パソコン等の前で座って作業することが増えてきたのではないでしょうか。

テレワークでないにせよ、デスクワークであれば同様に運動不足になりがちです。

適度な運動を組み合わせることで運動不足解消にもなります。

脳を使う行動に一点集中しながら軽く運動することは、人間におけるマルチタスクの最適な使い方なのではないでしょうか。

中にはデスクワークをしながらステッパーを踏んでいる人とかもいるみたいですよ。

自分の脳が一転集中していれば、複数の行動を同時に行っても問題ない

 

ここまで、運動を組み合わせる等、自分の脳を使わないマルチタスクなら大いに利用する価値はあるということを先ほど書きました。

ここでは、機械化・AI化の活用について触れます。

スマホ等で、処理を担当する部品RAMです。

スマホを購入したりするときに性能紹介で書かれていることがあるのですが、ご覧になったことはあるでしょうか。

難しく考えずに、この容量が大きければ大きいほど複数で行う処理に強くなると押さえておけば問題ありません。

机が広いほど作業がしやすいのと同じです。

最近のスマホにおいては、数年前のでは想像できないほどRAMの容量が格段に増えています。

これから5G回線がさらに普及すれば、処理能力がさらに発展し、今までにない便利な機能も誕生するかもしれません。(現時点でも十分すぎる性能は誇っています。)

マルチタスクという面では機械の脳は既に人間を超えています

人間の脳に悪いので、『マルチタスクは避けるべきだ』これまで話てきましたが、もし脳に負荷がかからず機械等が勝手に別の事を行えるのであれば全く問題ありません。

となると、機械(AI)に全て任せてしまって、少しでも自分の行動を一点集中できれば理想的な生活が送れるのではないでしょうか?

(任せるといっても、自分の集中を削ぐようであればやらない方が良いですが……)

まとめ マルチタスクは脳に負荷がかかる良くない行動

 

マルチタスクの罠まとめ
  • マルチタスクは脳にダメージを与え、鬱病や疑似的な認知症へのリスクが伴う
  • マルチタスクを行うと、効率がむしろ低下する
  • 何か行動する際は一転集中

 

人間は複数の行動が苦手なので、行動は一転集中に尽きます。

人生の経験は自分の可能性を大きく広げます。

しかし、目的を一点に集中しない限り、全てが中途半端になってしまいます。

マルチタスクをすればするほど中途半端になり、その結果「成果に結びつかない行動に終わるリスク」が高まります。

もし何も成し遂げられなければ、何もしていないのと相違はありません。

攻撃を一点に集約せよ、無駄なことはするな

(織田信長)

 

何か決めたことがあるのであれば、まずはその行動へ全集中です!

きっと人生を変える突破口となるはずです。