自己研鑽・啓発

行動力は終わる人生の捉え方で変化する 日常で意識する3つの提案【行動力向上シリーズ③】

・動こうと思ってもついつい自分を甘やかしてしまい、別の行動を取っていませんか?

・目の前の事に追われて、やりたい行動をいつも後回しにしていませんか?

人生の最後の日に感じる気持ちを思い浮かべられますか?

  多くの方が周りにあるたくさんの誘惑に影響されて、ついつい本当にやりたいことを後回しにしてしまいます。

もしかすると、本当にやりたい事すら思い浮かべられないという方もいるかもしれません。

行動が起こせず何も意識せずに1年・2年と時間が過ぎていませんか?

この記事を読むことで

・特別なやり方を学ばなくても、少しの工夫で自身の行動の質が変わること期待することができます。

 

行動しない後悔を防ぐことが行動力の源へつながる

 
あなたは自身の人生最期の日を思い浮べたことはありますか?
 
アメリカで行われた80歳以上の方を対象に行った後悔に関するアンケートでは、7割に当たる人が『チャレンジしなかったことに後悔している』という回答をしていたそうです。

『〇〇をしなかった。という行動に関する後悔を多くの人が亡くなる直前にしている

 

この世を去る前に抱く5つの後悔

 

ブロニー・ウェアさんの著書『The Top Five Regrets of the Dying(死ぬ瞬間の5つの後悔』という本が後悔を語る上で非常に参考になります。

  著者は終末期ケアの現場で多くの患者を看取ってきたオーストラリアの看護師さんです。

この著書には患者からよく聞いた話として5つ述べられています。

 

・自分に正直な人生を生きればよかった

・働きすぎなければよかった

・思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

・友人と連絡を取り続ければよかった

・もっと幸せを求めればよかった

参照:死ぬ瞬間の5つの後悔 著:ブロニー・ウェア(仁木めぐみ・訳)

 

本書が教えてくれる後悔しない為の5つ視点

  • 自分の気持ちに正直な人生をおくること
  • 仕事に囚われすぎないこと
  • 自分の気持ちを心の外へ出し続けること
  • 人間関係を大切にすること
  • 常に幸せになることを考え続けること

※筆者解釈

 

新しい事を求める人生は楽しく行動を促す

このような例えを聞いたことありませんか?

  • 子供の頃に感じる時の流れ⇒歩くスピード
  • 大人が感じる時の流れ⇒新幹線で走っているスピード

 

子供の頃の経験は新しい事の連続、大人になってからの経験は新しくない事の連続

 

新しい体験というのがたくさん経験できるのが子供時代です。

 

例)勉学、友達と遊ぶ、スポーツ、パソコンやスマホ等

初めて自転車に乗れた感覚も、長年通った学び舎を卒業する経験も、進学や就職で初めて一人暮らしする感覚も全て大人になると経験できないことです。

社会人になると、ほとんどの行動がマンネリ化して新しい経験をすることが少なくなり、ロボットに似たような人生を送ることになります。

例)例)仕事⇒食事⇒ゆったりと過ごして寝る

 

特に、家族を持つようになると、自分が思うままの人生なんて到底行えません

そんなジレンマを抱えながら、新しいことも放棄していき、後悔しながら寿命を迎えてしまう人がほとんどです。

 

 

早い内に終わりの人生を考えなければ、最後は後悔しながらこの世を去ることになるかもしれません。

新しさを求める事を止めてしまえば時間は早く経過する

 
 

 

“あれこれ忙しくしているうちに過ぎていくもの。それが人生なんだ。 ジョン・レノン

 
ジョン・レノンが「光陰矢の如し」を彷彿させるような言葉を残しています。
 
 
【光陰矢の如しとは】
 

「月日が過ぎるのは矢のように速い」という意味で使われます。 同時に、放たれた矢は二度と元には戻らないということから、時間の大切さについての教訓としても使われます。  

 

世界的に認知されている「ビートルズ」のメンバーの一員だったジョンレノンはわずか40歳で銃殺されてこの世を去り、この事件は世界中に衝撃を与えました。
 
人生の結末は誰も把握することができません。
 
  ほとんどの人は、あれこれ追われることにより知らず時間を失っています。
 
 
ジョン・レノンは、世界で最も有名であろうロックバンドの一員です。
 
好きで行っていた音楽だったとしても、他人とのつながりを持つことで、一種の責務を伴います。
 
歌で多くの人を元気づけていた一方で、彼もその期待に応えるために四苦八苦したに違いありません。
 
ビートルズでの活動を経験したからこそ、このような言葉がでてきたのかもしれませんね。
 
人は忘れることで生きていける――。
 
誰しも、今までの人生で様々な苦い経験、辛い経験をしているはずです。
 
それでも、生きていけるのはその時の感情を「忘れること」です。
 
自己防衛の為に、辛い事を人は忘れようとします 大人になってからの時間の進行の速さは、もしかすると不都合な事実をたくさん忘れていっているからかもしれませんね。
 
とはいえ、忘れ続けるのは同時に逃げ続けているというのと同じです。これでいいものか・・・人生は本当に難しい。
 

 

終わる人生を考えずに行動しなければ、ジェットコースターのように時は経つ

 

「これは正しい、あれは正しくない。」  

日本の教育は“正解”か”不正解か”で考えることが非常に多く、小さい頃から常に“正解”を求められてきました。
 
その結果、当たり前のように、高校、大学と通い、就職活動をして、社会人になって、定年まで同じ会社に勤める羽目になります。
 
本当はこの型が絶対的な人生ではないはずですが、多くの人が用意されたレールに沿って人生を歩んでいます。
 
しかし、その道が本当に自分が望んでいた人生に通じているかどうかは非常に稀であり、この本に述べられた後悔へとつながってきます
 

世間の正解は必ずしも自分の正解ではない。答えを知っているのは自分自身だけ。

 

行動がブレない濃い人生を送るための3つの提案

 

  どのような人生を送りたいかが明確でなければ、必ず誘惑に振り回されます。
 
どうせ天命を全うするのであれば、後悔はしたくないですよね。
 
後悔してこの世を去らない為にも、今からできる事はあるのでしょうか。
 
その為のヒントを3つの提案します。    
 
 

1.人生最期の日のことを一定時間設けて真剣に考える

 
 
終わる人生を意識して生活するだけで行動力に雲泥の差がでます。 自分の望む人生観が見え、ゴールがより鮮明になるからです。

 

ゴールが見えるから行動が促される

 

休み明けで出勤しなければならない人と仮定して考えてみます。

 
朝目覚めて憂鬱な気分で出勤している方は少なくなと思います。
 
一方で、あと1時間で仕事が終わるとなると、急に元気が出て仕事が捗る方も一定数いるでしょう。
 
人はゴールを目前にすれば、不思議と頑張れる生き物です。

人が時間を無駄に使ってしまう要因は、ゴールが見えない状態で行動していることに他ならない。

 

近い仮定をすればするほど実感しやすい

 

  『人生最期の日を想像しても実感がないよね』  
 
そう思う方もいるかもしれません。
 
そのような方は『明日で人生が終わる』と仮定して想像すると良いでしょう。
 
例えば、余命宣告されてから行動が180度変わったエピソードをたくさん聞きます。
 
人生の終わりが見える事で、やり残したことを直視できるからです。
 
普段の生活にも言えることですが、時間が無限にあるという錯覚が考えを鈍らせます。
 
  人生のゴールはほぼ全員共通で、亡くなるまでに「後悔しない人生をおくれたかどうか」が基準となります。
 
人生最期の日にどのような事に後悔したくないかを明確にするだけでも変化が期待できます。
 
 

人生最期の日を考える

  • 死ぬ直前を想像して後悔しそうだなと思う事を考える。
  • 「そうならない為に今自分ができる事は何だろう?」と問うてみる。
  • 毎日1分だけでも取り組む

 

 

 

2.今考える選択肢の中で後悔しそうなことに集中する

  先ほどは人生最後の日から考えましたが、この話は現在の視点から後悔を導く方法です。
 
今生きている中でも選択肢は無限にあります。
 
しかし、選択肢があればあるほどどこから手を付けていいかわからず、欲張った結果全てが中途半端になることもあるでしょう。
 
これからの人生を充実させる鍵となるのは、この数多の可能性の中から数少ない選択をすることです。
 
 
今ある選択を考える

  1. やりたい事や叶えたいことを考えられるだけ書く。
  2. 「これをやらないと絶対に後悔する」と思う事を抜き出す。
  3. 「達成するためには何をすればいいのか」「その為にはどのような行動を取ればよいか」等自問して、考えた結果から少しずつ行動を積み重ねる

 

 

『後悔しそうな事』は自問していくうちに必ず1つは出てきます。

その中から直感で選択することになりますが、もし上手く選べないのであればタイムマシンで未来へ行くイメージで『選択しなかった時の自分の人生』を人生最期の日まで想像してみましょう。

その時に後悔したのであれば、あなたのこれからやるべき事です。  

 

3.人生の目標が決まれば行動するのみ

 

  目的を絞れば、あとは単純にいろいろなことへ挑戦するだけです。
 
一見「自分が無理だ」と思うような内容もやってみましょう。
 
  迷った場合、一定時間経っても『後悔するかも』と思っている状態ならチャレンジすることがお勧めです。
 
仮に自分の最期を意識できている状態であれば、目標と関係ない事に迷い続けるということはありません。
 
一時的な誘惑はあるにせよ、目標とかけ離れているものであれば、すぐに意識から外れます。
 

迷い続けるのであれば、やらなければ後悔することの可能性が高い

 

出来ると思えばできる、出来ないと思えばできない

 

 

 
 
それができれば苦労しない

 

そのような声が聞こえてくるかもしれません。

 

多くの人が後悔しながら人生を終える事が、その決断の難しさを物語っています。

 

重要なのは、単純に挑戦しようという話ではなく、挑戦を妨げないような工夫をこなしていくことでしょう。  

 

“できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。” パブロ・ピカソ

 
 
ピカソの名言が示すように、人は誰しも無意識に自分の行動を制限しています。
 
 
「できない」という思い込みにより、大抵の人が途中で諦めてしまっています
 
 
人間は楽を求める生き物ですからできなかったとしても仕方がない事なのは確かです。
 
 
ただし、『自分の全力を出し切った』と納得しないまま現状を受け入れてしまうと、後悔しか残りません。
 
 
行動を長続きさせるために役立つ内容をこれから2つまとめていきます。  
 

行動がブレない濃い人生を送るための2つの提案

 
いろいろなやり方があり、人により合う合わないがあるので、こればかりは自分に合った方法を探すしかありません。
 

 

行動と恐怖や畏怖等を感じる理由を紐づける

 

今すべきことを恐怖や死を感じる理由と紐づけすることで、行動の後押しになる可能性があります。
 
 
  誰かに銃を向けられて命令されたことって、やりますよね? 死に直結するような出来事や恐怖を感じることがあれば、本能的に安全な行動をとります。
(逆に言えば、恐怖を感じるからこそ皆冒険を避けて現状維持に徹するわけですが……)
 
 
  この性質を逆に利用します。  
 
 
例1:ダイエットしている人→甘いもの食べ過ぎたら糖尿病になって死んでしまうイメージ。
例2:副業を始めたい人→今の仕事がクビになったら収入が無くなって野垂れ死ぬかもしれない。
 

避けたい行動を阻害するルールや準備を行う

 

・目の前にお菓子が用意されていると、ついつい手を伸ばしたくなりませんか?
・目の前にスマホがあったら思わず操作したくなりませんか?

 

例を挙げるときりがないですが、楽な事が楽に手を出せる状態だと誘惑に負けやすくなります。

 

『やりたい事をすぐにできるように準備しておく』という方法が、行動を促す戦略であるように、避けたい行動を誘発するものにいくつか障害を置くことで誘惑を回避できます。  

 

例:よく見るサイトを一番奥の画面に異動させてから、スマホを視界に入れないように違う部屋の机の中に置いておく。

(普段隣にスマホを置いている人であれば、『違う部屋にいく』『机の引き出しを開ける』『アプリを開くのに余計な操作する』という3つの行動を余計に行うことになります。)

 

少しの工夫でも誘惑を回避することは可能です。

避けたい行動に対して、障壁をなるべくたくさん設ける

 

まとめ 行動力を損なわない為にできること

 

本日のまとめ

  • 人間は必ず『やらなかったこと』に対して後悔する
  • 人生は短い
  • 自分の後悔しそうなことを真剣に考え、後悔しない為の行動を積み重ねること
  • やるかやらないかずっと悩み続けるものであれば、迷わずチャレンジしてみる
  • 行動の障害になるものは可能な限り取り除く意識をすること

 

 

人間の50年の生涯は儚いものだ。死なない者は存在しない。

織田信長

 
  信長は本能寺の変で天下統一の野望は潰えました。
 
この事件さえなければ、天下統一は豊臣秀吉ではなく織田信長が果たしていたことでしょう。
 
いつ何時に人の死がやってくるかは分かりません。
 
  世界の結末は一人の意志で変えることはできませんが、自分の人生の結末は書き換える事はできます。
 
どのような形で命を落とそうが後悔しない生き方ができるように、今のうちに後悔しない生き方を考えておきましょう。